NEKOMA MAGAZINE vol.

PYRAMID SNOWPARK DESIGN LOG
パークはどこも同じではない…
安全と言い切れる自信と確信的なフィロソフィー

category : カルチャー
writer : Keiichi Ishiuchi(CAP)
2016.09.28

過去にBURTON NIPPON OPENやASIA OPEN、FISフリースタイル世界選手権、THE SLOPEの前身であるSLOPE STYLE等数々の世界大会のパーク造成に携わってきたアルツ/猫魔ディガーチーム。今年からチーム名を「PYRAMID SNOWPARK DESIGN」と改めて出発する事が決定した。このタイミングにしては何故か?PYRAMID SNOWPARK DESIGNのダイアリーをお届けするPYRAMID SNOWPARKDESIGN LOG第1回目は主宰である山田雄二のインタビューを交えながらそのネーミングに込められた思いなどを紹介する。

日本全国探しても、これほどの完成度を誇るパークはなかなかお目に掛かれない。

パークはどこも同じではない…この写真を見れば納得する完成度。素人が見ても分かるほどの綺麗な仕上がり。よく見るとジャンプ台のサイドも圧雪がしっかり掛かる。パーク造りはまさに職人技がなせる技だが、飛んでる当の本人も分かるものだろうか?答えはもちろん「YES」。日本全国探しても、これほどの完成度を誇るパークはなかなかお目に掛かれない。しかも上級者用のジャンプだけではなく、初級者用のパークも一切の妥協もなく造成される。だからこそ、安全と彼らが言い切れる「自信」がそこにはある。

やはりハイブリッドジャンプがPSDの一番の特徴

山田雄二。「PYRAMID SNOWPARK DESIGN」(以下、PSD)主宰、アルツのディガーチームを長年牽引してきた張本人。
そんな山田がなぜアルツ/猫魔ディガーチームの名称を変えることになったか?その真意を聞いてみた。

「パークを造成する時にイメージするものがピラミッドなんですよ。圧雪車で雪を盛る時のイメージ。まあ、あまりここで語りたくないです。企業秘密だから(笑)。ただ言える事は作業効率が圧倒的に良くなるんです」

企業秘密なら仕方ない(笑)。しかし確信的なフィロソフィー(理念)に裏打ちされた自信が伺える。しかしピラミッドのイメージは造成側のお話。飛ぶライダーにとって、他とは違う話は何かあるのだろうか?

「やはりハイブリッドジャンプがPSDの一番の特徴ですよ。ジャンプって大きく分けて2つあります。一つはテーブルトップ、そしてステップダウン。一番安全なのがテーブルトップと言われているんです。ただどうしても浮遊感がないんですよ。逆にステップダウンは浮遊感がありますが、落差があるので失敗した時のリスクが大きい。つまり、これらのいいとこ取りなのがハイブリッドなんですよね」

つまりテーブルトップ+ステップダウン÷2という事。だからこそ、あの独特の浮遊感と万が一デコ落ちした時のリスクが最低限という訳か。納得。他のスキー場には申し訳ないが、やはりアルツや猫魔のパークで飛んでしまうと他のパークが飛びにくくなる…。というか怖い思いをする回数が増えるのは気のせいではないだろう。PSDの特徴はハイブリッドジャンプは理解できた。しかし何故、ハイブリッドジャンプを押し薦めるのだろうか?きかっけを探ってみた。

「2010年のアメリカのノーススターに行った時に「Snow Park Technology」の研修を受けました。あの時、ハイブリッドが重要だと思いました。アジアオープン等で色々と造成して最終的にハイブリッドに落ち着いた訳です。自分的なコンセプトは間違っていなかったと…。アメリカの最先端パークを見て確信しました」

世界的に超がつくほど有名なパーク集団が造成したパークは、滑る者にとっては勇気がいる(苦笑)。浮遊感は凄いだろうけど、とてもじゃないけどテーブル部分を前越えする程の度胸を持つ人。つまり一握りの人しか楽しめないパークだったのは確かだ。

自社工場での製作の強み!見た目からの安心感とは脱帽。

ではPSDはハイブリッドジャンプだけが特徴なのか?

「ジブは自社工場で設計して制作しているので、見た目角張ってそうだとか怖そうというイメージを抱かせない設計を心がけているんですよ。見た目で安心感を抱かせるのが重要なんですよね」

自社工場での製作の強み!見た目からの安心感とは脱帽。残念ながらもう10年以上いるアルツでこの言葉は地味に感動。申し訳ない。気がつかなったです…(笑)。しかしそんな誰もが気がつかないような事を、さらっとやる所がこれまた職人魂を感じる。

「まずは誰からもPSDを知って頂きたい、しっかりとした理論を元に作っているんだという事を。そして当たり前ですが、より沢山の方々に滑って頂きたいです」

初心者から上級者まで今年は「PYRAMID SNOWPARK DESIGN」の作るパークを是非せめて頂きたい。

writer
石内 圭一(CAP)
2010年から2012年まで裏磐梯猫魔スキー場支配人時代に猫魔パークで肋 骨複雑骨折以来パークにはほとんど入らなくなった40代スノーボーダー。 35歳までにバックサイド900の夢も達成出来ず今でははすっかりパークが 遠い存在に。久しぶりにグラトリやれば全身筋肉痛に悩まされる日々。

Recent Post

最近の記事
pagetop